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小さな社会 -泥団子編-

プールが始まってからも泥団子作りはまだまだ続きます。ピカピカにするために日々研究をしている子どもたち(どこの砂が良いお団子になるか、さら砂になるか)。園庭に乾いた砂がない雨上がりには今までコツコツためてきたバケツの砂を分け合って使っています。数人でバケツをまるく囲み、しゃがみながらこぢんまり、お団子を作る姿がとても可愛いです。

そのさら砂は必ず誰かが作った大切なものなので、「さら砂一緒に使わして~」「いいよ~」とやりとをして仲間に入ります。その時の会話をちょっとご紹介。

「Bちゃん、さら砂一緒に使わせてね」「いいよ~」「Bちゃんのさら砂って、なんかすごくきれいな色だね」「Bちゃんのさら砂って最高やんな! こんな砂どこで見つけたん?」「めっちゃ白いしな」「どうやって作ったん?」「こんなさら砂初めて見た!」など、褒め上手。

一瞬褒めすぎ~!、と思いますが、手間暇かかけて作っていることをみんなが知っているからこそでしょう。(中略)小さな社会での様々なやりとり。自分の思いを伝えるだけでなく、たまには、気をつかったり、相手を褒めたり、空気を感じとるのも、大切なコミュニケーションの一つですね。人間味たっぷりの心豊かな子どもたちです。(中略)そんなちょっとしたやりとりが、自信につながったり、相手を思いやったりすることにつながっていくと思います。

お団子作り一つでも、作る研究だけではなく、友だち同士のつながりやコミュニケーションも学んでいるだな! う~ん。やっぱり遊びって、大切ですね。
(年長・すみれ組クラスだよりから 6月30日発行)
*写真は2011年3月に撮影したものです。
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*下の写真は今年6月のものです。
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# by chidorikids | 2011-07-14 12:56 | 日記

お弁当

子どもたちが楽しみにしている時間の一つがお弁当です。私がその時間に行くと、両手でお弁当箱を持ち上げて、誇らしげに見せてくれます。皆、お母さんやお家の方が作るお弁当が大好きです。それに美味しそう。
本当に美味しそうだから「その卵焼き一つ、ちょうだい」と言うと、おもいっきり首を横に何回も振ります。美味しいから誰にもあげたくないですね。お弁当はお母さんやお家の方々と子どもたちをつなぐ大切な時なのです。

保護者の皆さんは、子どもたちのことを考えて、バランスのいいお弁当を作られます。中には好き嫌いがある子もいますが、段々と食べられるように工夫されているのがよく分かります。そして好き嫌いがなくなっていきます。お弁当のよさですね。
(園長)
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# by chidorikids | 2011-07-13 11:38 | 日記

どこに座ろうか

皆で集まってお話しを聞く時、いつもグループごとに座っているのですが、最近座るまでに必ずどこかで席の取り合いが始まります。(中略)6月の初旬は、そんな取り合いをしていても、周りの子は我関せず・・・。私が間に入り、その都度、気持ちの代弁をしながら、仲裁していました。

そんなある日、Aちゃんの隣をめぐってBちゃん、Cちゃんのバトルが勃発。どちらも「どいてー!」「いや」「私が先だった」「違う! 向こうへ行って」と譲らない様子・・・・。 頻繁に2人が同じことで喧嘩するので「もうどこでもいいやん・・・」と思わず言いそうになった私ですが、そこはグッと我慢。大人にとってはたいしたことじゃないことも、子どもにとっては大きな問題だから喧嘩になるのですよね。

間に入ろうとすると、珍しく、周りの子どもたちが「じゃんけんしたら?」「どっちかが帰り(帰る前のサークル)に座ったら?」と近づいてきました。初めて、子どもたちからの案が出て来たので、しばらく様子を見ていたのですが・・・・。お互いの意見を聞かず、自分の話ばかりするので、仲裁しようとした子まで、喧嘩になり、余計にこんがらがってしまいました。

それでも我関せずだった他人の喧嘩を仲裁しようと近づいたり、一緒に考えてくれたことは大きな成長。今回は余計にこじれてしまいましたが、経験を重ねるごとに少しずつ上手に出来るようになるのでしょう。

毎日、子どもたちと過ごしていると、喧嘩や色々な経験の中で、友だちの気持ちに気づいたり、自分の気持ちを様々な形で表現しようとしていることを感じます。上手くいかないことや葛藤を味わうこともありますが、全ての経験が子どもたちの力につながるよう、7月も丁寧に関わりたいと思います。
(年中・たんぽぽ組クラスだよりから 6月30日発行)
*写真はお片付けです。3人で工夫して、製作用のテーブルクロスをたたみました。直接本文には関係ありません。たんぽぽ組のひとこまです。
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# by chidorikids | 2011-07-12 10:47 | 日記

子どもが育つみちすじ ~生きる力の火種を培う~

昨日(7月8日)、楽しみにしていた服部祥子先生の子育て講演会がありました。とても感銘深いお話しでした。子どもたちは1~10歳の時に、両親をはじめとする回りの人たちから大切にされている、という経験をすると、それが火種のようになって、思春期(10~20歳)も成人してからも生きていける。成長するに従って色々な困難に遭遇するけれども、その幼い頃に培われたものが、生きる力を与える。自分が大切にされている、掛け替えのないということは、幼い頃にギュッと抱きしめられたり、「大丈夫!」と声をかけられることで育まれる。そんな内容であったと思います。

講演の後、服部先生と一対一で1時間半近くお話しをする、「幸運」に恵まれました。その中でもおっしゃっていました。はやり幼少期、子どもたちはたっぷりの愛情をもって育てられることが大切なのです。それは例えば、抱きしめられることもそうですし、手を繋がれること、たくさんの会話をすること、お家の方のお弁当を食べること、ゆっったりと親子の時間を楽しむことなのだそうです。そうしたら、大人になって辛いことがあっても「幼稚園へ行く時に繋いだお母さんの手が温かかった」「幼稚園の時、お弁当に手紙が入っていて、いつも私のこと『大好き』って書いててくれた」という記憶が力をくれて、乗り越えることが出来るのです。

改めて幼児期の大切さを知る、いい時となりました。
(園長)
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# by chidorikids | 2011-07-09 07:49 | 日記

わたしのおもちゃ

6月に入り、クラスのお友達との仲も深まり、幼稚園の中でも、自分を出せるようになってきた子ども達です。だからこそ、ケンカをする姿も見られるようになってきました。これも大きな成長です。

今、一番多いのが、おもちゃなどの物の取り合いです。「これ私の!!」「これ僕の!!」といってなかなか譲ることが出来ない時もあります。しかし子ども達はその中でも一歩一歩成長しています。

昨日までは、おもちゃを譲ることができなかった子が、「幼稚園のおもちゃなんだからみんなで使うんだよ」と友だちに言われて、「使っていいよ」と譲ろうとする姿があったり、そんな様子を見て、「やさしいね」とお友達を認め、やりとりをしていたりと、ケンカやトラブルを通して、自分にも思いがあるように、他の人にも思いがあることに気がつきはじめている子ども達です。

このような経験の積み重ねこそが、相手を思いやる気持ちにつながっていきます。ぶつかりあってこそわかる相手の気持ち。その一つひとつが子ども達にとっての大切な経験となり、子ども達の生きる力につながっていくよう、援助していきたいと思います。
(年少・ちゅうりっぷ組クラスだよりから 6月30日発行)
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(はじめての誕生会 4月27日)
# by chidorikids | 2011-07-07 10:21 | 日記

神戸市須磨区の千鳥幼稚園です。保育の中で感じたこと、思ったことを、つれづれに書いています。1週間に1度程度更新できればと思います。


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